プロ野球では、ドームではない場合、雨で中止となる場合がありますし、試合が続行できずに雨天コールドゲームとなる場合もあります。
今回は、
- プロ野球雨天コールド試合成立の条件や基準等のルールは?
- プロ野球雨天コールド時の勝利投手は?
- プロ野球雨天中止の判断基準や決定時間は?
- プロ野球雨天中止の場合のチケット払い戻しは?試合は振替?
について、お伝えします!
目次
プロ野球雨天コールド試合成立の条件や基準等のルールは?
野球規則には、以下のように定められています。
球審によって打ち切りを命じられた試合(コールドゲーム)が次に該当する場合、正式試合となる。
- 5回の表裏を完了した後に打ち切りを命じられた試合。(両チームの得点の数には関係がない)
- 5回表を終わった際または5回裏の途中で打ち切りを命じられた試合で、ホームチームの得点がビジティングチームの得点より多いとき。
- 5回裏の攻撃中にホームチームが得点し、ビジティングチームの得点と等しくなっているときに打ち切りを命じられた試合。
裏のチームがリードしていれば、5回裏が終わっていなくても、5回の表終了で成立するというわけですね。
仮に5回まで終了した時点で同点、6回表に先攻チームが勝ち越して、その裏の後攻チームの攻撃の途中で降雨コールドゲームとなった場合は、試合結果は引き分けとなります。
6回は表裏とも無効になり、5回終了時点の結果で決定します。
6回裏に後攻チームが追いついたり、逆転した後にコールドゲームとなれば、記録は全て有効です。
また、7回裏が終了する前にコールドとなった場合は、6回までの点数で勝敗が決定されます。
プロ野球雨天コールド時の勝利投手は?
雨天コールドとなった場合、勝利投手はどうなるのでしょうか?
通常、先発投手なら5回以上投げているときに勝っていて、試合終了までリードを保っていればその投手は勝利投手となります。
仮に、5回表で0-1の雨天コールドとなったとしましょう。後攻のチームは先発投手が1回から4回まで投げていたとします。
この場合は、1人しか投げていませんし、当然その先発投手の勝利となります。
野球規則には、こう記載がありました。
ある投手の登板中の攻撃、あるいは登板中の投手が代打または代走と交代して退いた回の攻撃で自チームがリードを奪い、しかもそのリードを試合終了まで保った場合、その投手が勝利投手になる。ただし、
- その投手が先発投手である場合は、5イニング以上(天災等によりコールドゲームが宣告された試合で、勝利チームの守備が6イニングに満たなかったときは、5イニングでなく4イニング)の投球が必要となる。(投球回が3イニングまでと制限があるオールスターゲームにおいては、投球回の規定は考慮されない。)
- その投手が救援投手で、投球イニングが少なくかつ勝利に効果的でなく、それに続いて登板した投手のいずれかがより勝利に効果的な投球をしたと判断される場合は、前者でなく、後者を勝利投手とする。
1のカッコ書きで注意が書かれています。「天災等によりコールドゲームが宣告された試合で、勝利チームの守備が6イニングに満たなかったときは、5イニングでなく4イニング」とありますね。
プロ野球雨天中止の判断基準や決定時間は?
プロ野球は雨で中止となる場合もあります。ただ、雨が降っているのに試合が行われる場合もあります。
プロ野球の雨天中止の判断基準や決定時間ってどうなっているのでしょうか?
こちらのブログを書いている方が、実際に同じように疑問に思ったようで、神宮球場を本拠地とするヤクルトに直接聞いてみたことを記事にされていました。
こちらのブログによると、以下のような説明でした。
プロ野球雨天中止は誰が判断する?
プロ野球雨天中止の判断は、球団、球場、審判団の三者で話し合って決めるということです。
プロ野球雨天中止の決定時間は?
プロ野球雨天中止の決定時間は、例えば、18時試合開始の場合は、早ければ15時に決定するそうです。試合開始の3時間前ですね。
そのとき雨天中止と判断したのに、18時の時点では小雨となっていて、試合できたんじゃない?ということももちろんあるでしょう。
18時試合開始の場合、16時半には開門してしまうということで、それまでには決定するようです。
ということで、試合開始の3時間前から1時間半前には決定するということになりますね!
プロ野球雨天中止の基準は?
プロ野球雨天中止の基準ですが、球場が契約している気象会社から、降水量等のデータをもらっているようです。
しかし、具体的に〇ミリ以上の雨で中止するという基準はないようで、グラウンドの状況等を見て、判断するということです。
プロ野球雨天中止の場合のチケット払い戻しは?試合は振替?
プロ野球が雨天中止となってしまった場合、チケットは払い戻し可能です。ただし、各種手数料等は返金できないようです。
球場では、どこで購入したチケットでも払い戻し可能です。
コンビニの場合は、チケット購入(発券)店舗のみ払い戻し可能です。球場や購入店舗以外で購入したチケットの払い戻しはできません。
オンライン各社で購入したチケットの払い戻し方法については、各社のホームページをチェックしてください。
雨天中止となった場合は、振替試合が行われます。
雨天中止となってしまい、パフォーマンスで球場を沸かせることもありますね(笑)
まとめ
- プロ野球の雨天コールド試合成立の条件は、「5回の裏表完了した後に打ち切りを命じられた試合」、「5回表を終わった際または5回裏途中で打ち切りを命じられた試合で、後攻チームがリードしている場合」、「5回裏攻撃中に後攻のチームが得点し、同点となっているときに打ち切りを命じられた試合」。
- プロ野球雨天コールドとなった場合、先発投手が4回まで投げ、5回表終了時に打ち切られた場合、その先発投手が当然勝利投手となる。
- プロ野球雨天中止の判断は、球団、球場、審判団の三者で話し合って決定される。
- プロ野球雨天中止の決定時間は、試合開始の3時間から1時間半前。
- プロ野球雨天中止の判断基準は、気象会社から降水量等のデータをもらっているが、明確な判断基準はない。グラウンドの状況を見て判断される。
- プロ野球の試合が雨天中止となった場合、チケットの払い戻しは可能で、振替試合が行われる。
いかがでしたか?
プロ野球はドームなら天気は関係ありませんが、屋根がないところでは雨天中止やコールドはあり得ますよね。
もし、自分が応援しているチームが勝っているときにコールドとなったのなら、ラッキー♪という感じでしょうが、負けているときに打ち切られたら、「マジかよ!」となってしまいますよね(汗)
まぁ、こういうのは仕方がないですよね。