群馬県防災ヘリの墜落事故が2018年8月10日に起きました。
この防災ヘリの運航委託先は東邦航空でした。
これまでに似たような事故はなかったのでしょうか?
今回は、
- 東邦航空ヘリ墜落事故の報道内容
- 東邦航空ヘリ墜落事故の原因は?
- 東邦航空の事故歴は多い?
- 東邦航空は業務改善命令を受けていた?
について、お伝えします!
東邦航空ヘリ墜落事故の報道内容
2018年8月10日午前9時15分、群馬県防災航空隊員4人が乗った防災ヘリ「はるな」は登山道を視察するために離陸しました。
20分後同県長野原町の西吾妻福士病院で吾妻広域消防本部の5人を乗せて飛び立ち、計9人が乗っていました。
しかし、午前10時頃、最後の通信が途絶えており、墜落し、乗っていた9人全員が亡くなりました。
ヘリの運航を委託されていた東方航空が「ヘリと連絡が取れなくなった」と国交省に伝えたのは、通信が途絶えてから2時間後だったということで、情報伝達までの経緯が適切だったかどうか確認する方針だということです。
東邦航空ヘリ墜落事故の原因は?
こういった事故は、整備不良か操作を誤ったことのどちらかに分かれると思いますが、今回の事故の原因は何だったのでしょうか?
取材に応じた東方航空の土井正志総務部長は、乗務していた社員2人は知識と経験があるベテランで、事故原因に思い当たるところはないと述べています。
この言葉から察するに、操作を誤ったという可能性は低いということが分かりますね。
では、整備不良だったのでしょうか?
やはり、まだ事故が起きた直後ということもあり、事故原因はまだ不明です。
事故原因の究明を一刻も早くしていただきたいところです!
東邦航空の事故歴は多い?
「東方航空」で検索すると、「東方航空 事故歴」とか「東方航空 事故 多い」と出てきます。
このようなキーワードで多く検索されているということですね!
実際、東方航空の事故歴ってどんな感じなのでしょうか?
Twitterではこんな声が・・・!
東邦航空二年連続か・・
— ぎるふぉーど♪ (@gilford_den) August 10, 2018
また東邦航空か…。
— さんた (@santa_style) August 10, 2018
群馬のヘリ墜落、愛らんどシャトルとか運営している東邦航空か…ここ去年も事故ってたよね…
— たびすた (@tavi_star_) August 10, 2018
東邦航空かぁ、去年も事故あったような
— なっちゃん (@kotorihazumi) August 10, 2018
群馬県の御巣鷹の尾根に日航機墜落してもうすぐ33年。その群馬県で防災ヘリが墜落したみたいだが、ニュース速報程度とは。東邦航空事故多くない?
— お袋のネズミ (@ofukurononezumi) August 10, 2018
これらのツイートから察するに、少なくとも昨年も事故を起こしているようです。
東方航空のWikipediaをチェックしてみました。
Wikipediaのページには、「事故・インシデント」という項目があり、事故歴が一覧になっています。
こんなにあったんですね・・・。
一番最初の事故が1974年4月7日のもので、今回の事故を含めて現在までに30件も起きています。
2000年以降のものに絞って、紹介しますね。
- 2002年1月6日:長野県大町市鹿島槍ヶ岳で山岳救助を行っていたSA315Bラマ(JA9826)が遭難者4名および救助隊員1名を救助用ネットでつり上げ中、救助痰飲であり、トーホーエアーレスキューの社長であった篠原秋彦さんが亡くなった。
- 2002年2月7日、東京都御蔵島村で物資輸送を行っていたSA315Bラマ(JA6166)が不時着、中破した。
- 2005年8月20日山形県西村山郡西川町で資材輸送を行っていたSA315Bラマ(JA6117)の吊り荷が地上にいた技術者に衝突し、亡くなった。
- 2007年6月2日、岐阜県中津川市で緑化資材散布を行っていたベル412(JA9991)が墜落、大破した。機長が亡くなった。
- 2007年6月4日、長野県松本市の保高岳山荘で物資輸送を行っていたSA315Bラマ(JA9826)が墜落、大破した。
- 2008年10月23日、秋田県仙北市の田沢湖周辺で資材輸送を行っていたSA315Bラマ(JA6117)が設置面に敷いてあったブルーシートを巻き込み中破した。
- 2011年10月3日、神奈川県愛甲郡清川村で資材輸送を行っていたAS350B3(JA508A)が墜落、大破炎上した。上院2名のうち、機長が亡くなり、機上誘導員が重傷を負った。
- 2017年11月8日、山梨県早川町から栃木県芳賀郡芳賀町の栃木ヘリポートに空輸中で会ったAS332L(JA9672)が群馬県多野郡上野村乙母の藤澤橋に墜落、大破炎上した。乗員4人全員が亡くなった。
- 2018年8月10日、群馬県前橋市のヘリポートを離陸し、途中長野原町で消防隊員を乗せ、群馬県草津市付近を飛行していたベル412EP(JA200G)が、草津白根山付近で行方不明になった。その後、期待の残骸が発見され、乗員乗客9人全員が亡くなった。
今回、2年連続の事故ですし、こうして見ると、2007年なんて6月2日に事故を起こした後、2日後にまた事故を起こしています(汗)
大丈夫なんでしょうか?(汗)
東邦航空は業務改善命令を受けていた?
2017年にも東方航空は事故を起こしていますが、このときは、事故前に機体を修理した際に、一部の部品を交換する必要があったにも拘わらず、それを怠っていたことが分かり、2018年2月2日に、国土交通省東京航空局が航空法に基づき、業務改善命令を出しました。
事故の原因と、部品交換を怠ったことが直接結びついているのかどうかは明らかにされていませんが、事故現場から50m離れた場所に落ちていた5枚のテールローターのうちの1枚のローターを止めるピンが折れていたということが分かっています。
業務改善命令を受けて半年後にまた事故・・・。
今回の事故の原因って、また整備不良によるものなんじゃないですか?
乗務していた社員2人は知識と経験があるベテランだったと言いますし・・・。
2度とこんな事故を起こさないように、原因の究明と再発防止策を徹底してほしいですね。
まとめ
- 2018年8月10日、群馬県防災ヘリの墜落事故が起き、乗っていた9人全員が亡くなった。運航委託先は東邦航空だった。
- 墜落事故の原因はまだ分かっていないが、乗務してた社員2人は知識と経験があるベテランで、事故現認に思い当たるところはないようだ。
- 東邦航空は2018年8月10日までに30件事故を起こしている。
- 東邦航空は昨年2017年11月にも事故を起こしており、事故と直接的な原因かは分からないが、一部の部品を交換する必要があったにも拘わらず、交換を怠っていたとして、業務改善命令を受けている。
いかがでしたか?
今回も整備不良が原因だったのなら、業務改善命令を受けてもなお、怠っていたということになりますよね。
このままではこの先も同じような事故が起こり、再発することになります。
人の命にも関わることですから、安全管理はしっかりやってほしいですね。