マラソン競技にはペースメーカーがいます。
ペースメーカーとはなぜ必要なんでしょうか?
昔からありましたっけ?
今回は、
- マラソンのペースメーカーとはなぜ必要?役割は?
- マラソンのペースメーカーが優勝はあり得る?
- マラソンのペースメーカーの報酬(給料)は?
- マラソンのペースメーカーは別名ラビット?
- マラソンのペースメーカーは募集してる?
について、お伝えします!
目次
マラソンのペースメーカーとはなぜ必要?役割は?
ペースメーカーとは、高水準かつ均等なペースでレースや特定選手を引っ張る役割の走者のことを言います。
ペースメーカーを導入することで、レース序盤でライバル走者を意識しすぎて、ペースを乱すことがなくなり、好記録が期待できるということです。
また、もう1つ、選手の風除けとしての役割もあります。
実は、以前はペースメーカーと似た「ガードランナー」と呼ばれるものがありました。
ガードランナーは、スタート直後のごちゃつきから有力選手を守るためのものです。
また、有名選手や芸能人等の著名人や、異性の選手に必要以上に近づく参加者をけん制する役割もあるのだそうです。
日本では、ペースメーカーの存在はマラソンのテレビ中継等では触れるのはタブー視されていた時期もありました。
以前は棄権したペースメーカーに対し、アナウンサーが敢えてアクシデントのように実況をすることもあったようです。
しかし、2003年12月7日に行われた福岡国際マラソンで日本陸連がペースメーカーをレースで使うことを初めて公表し、中継で触れることが可能になりました。
基本的にペースメーカーは世界記録を狙って全行程をペースメイクすることは難しいので、スタートから50~80%ぐらいの距離まで先導併走し、残りはランナーが単独で走ることになります。
マラソンのペースメーカーが優勝はあり得る?
ペースメーカーが最後まで走り、優勝しちゃうことってあるのでしょうか?
先程も言った通り、ペースメーカーはランナーを一定のペースで引っ張ったり、風除けの役割を果たします。
基本的にはスタートから50~80%の距離まで先導併走し、走るのをやめますが、まずは、最後までペースメーカーが走りきることがあるのかということが気になりますよね。
実は、2000年9月10日のベルリンマラソンでペースメーカーとしてスタートしたサイモン・ビオット選手が2時間7分42秒で優勝しちゃったことがあります!
契約によっては、ペースメーカーとしての役割を終えた後、走り続けて完走して良い場合とダメな場合があります。
完走してよい場合は、自他の調子やレース展開によってペースメーカー自らが優勝しても構わないということです。
サイモン・ビオット選手の件は、そのパターンということでしょうね。
知らなかったー!
マラソンのペースメーカーの報酬(給料)は?
マラソンのペースメーカーの報酬(給料)ってどれぐらいなのでしょうか?
これは人によって大分差がありますし、大会によっても異なります。
調査したところ、大きな大会であれば、100万~300万円。
1km毎に1万円等、まちまちでした。
やはりこれは契約内容によるので相場がないのでしょうね。
海外メディアによると、1レースにつき2万ドル(1ドル110円として換算すると、220万円)とも言われています。
結構な額ですね・・・!
ただ、やはり誰でも高額な報酬をもらえるわけではなく、ペースメーカーとして実績を持っていないといけないわけですね。
ここで言う実績とは何かというと、コースを間違えたりせず、ランナーの誘導をきちんとできているか、引っ張っていくことができているかですね。
先導して引っ張っていかねばならないので、スタミナがないと無理な話です。
有名なマラソン大会(ベルリン、ロンドン等)のペースメーカーは、少なくとも100万円ももらっていると推測されています。
ただ、一方で無報酬に近いペースメーカーも存在するということです。
市民マラソン大会等は無報酬のときも多いそうです。
やはり大会の規模の大きさも関係していると言えますね。
マラソンのペースメーカーは別名ラビット?
マラソンのペースメーカーは、別名ラビットとも呼ばれています。
ラビットは日本語に訳すと、「うさぎ」ですよね。
なぜ、ペースメーカーは、ラビットと呼ばれているのでしょうか?
由来が気になりますよね。
これは、ドッグレースで、うさぎに似せた小動物のダミーを走らせ、それを犬が追いかけることで競争をしていたからです。
なるほど、そんな由来だったんですね!
マラソンのペースメーカーは募集してる?
市民マラソンのような小さい規模の大会のペースメーカーは、一般募集されていることもあるようですよ!
こちらのサイトでは、「ペースメーカーボランティア大募集」と1kmを7分のペースでOKだと募集されていました。
ただ、ボランティアなので、当然報酬はなしで、交通費が支給されるのみです。
大きな大会となると、やはり一般募集はされません。
相当な走力がないと務まりませんから、これは当然だと思います。
頼まれている距離をバテずに走り切れないと話にならないですからね。
やはり実績が重要でしょう。
まとめ
- マラソンのペースメーカーは、高水準かつ均等なペースでレースや特定選手を引っ張る役割の走者のこと。風除けとしての役割もある。
- マラソンのペースメーカーは、契約によっては指定距離を走り切った後、そのまま走り続け、優勝することもあり得る。(前例あり。)
- マラソンのペースメーカーの報酬は、個人差があり、大会の規模によっても大きく異なる。
- マラソンのペースメーカーは別名ラビットとも言う。これは、ドッグレースでウサギに似せた小動物のダミーを走らせ、それを犬が追いかけることで競争をしていたことから。
- 市民マラソンのような小規模の大会のペースメーカーは一般募集されることもある。
いかがでしたか?
今回調査して驚いたのは、ペースメーカーでも契約によっては最後まで走り切り、ペースメーカーが優勝することもあり得るということですね。
過去に前例もあるようです。
好記録が出るか出ないかはペースメーカーにもかかっていると言っても過言ではないでしょう。
ペースメーカーも日々トレーニングが必要でしょうね。
選手が好記録を出すと、選手ばかりに目が行きますが、ペースメーカーにも注目してほしいですね!