プロ野球のコリジョンルールをご存知でしょうか?
コリジョンルールは衝突防止のための野球規則なのですが、正しく理解していますでしょうか?
今回は、
- コリジョンルールとは?メジャーでもある?
- コリジョンルールは警告何回で退場?
- コリジョンルールは高校野球や少年野球でも適用?
- コリジョンルールがマートンルールと呼ばれる理由は?
- コリジョンルールはリクエスト可能?
- コリジョンルールが見直しや廃止の声がある理由は?
について、お伝えします!
目次
コリジョンルールとは?
コリジョンルールは、衝突防止のための野球規則で、衝突ルールとも言います。
コリジョンルールは、公認野球規則6.01(i)項に、このように定められています。
大分長々と記載されていますが、簡単に言うと、以下の通りです。
本塁での衝突プレイについて、
- 得点しようとしている走者が、走路をブロックしていない捕手または野手に接触しようとして、または避けられたにも拘わらず最初から接触をもくろんで、走路をはずれることを禁じる。
- ボールを保持していない捕手が、得点しようとしている走者の走路をブロックする行為を禁じる。
1の場合は、走者にアウトを宣告し、ボールデッドとなり、他のすべての走者は摂食発生の時点で占有していた塁まで戻らなければなりません。
2の場合は、走者にセーフを宣告します。
メジャーでは、導入のきっかけになった選手がポージー選手ということで、ポージールールとも呼ばれているようですね。
コリジョンルールは警告何回で退場?
コリジョンルールに違反した場合、プロ野球では警告が発せられます。
走者は2度目の警告で退場、守備側は3度目の警告で退場となります。
走者と守備側で、退場となる警告回数に差があるのは、捕手は登録が少なく、故意でない場合でもブロックしてしまったら警告となってしまうということが考慮されているようです。
ただし、悪質だと判断された場合は、一発退場もあるということです。
サッカーのように次の試合に警告が持ち越されることはありません。
コリジョンルールは高校野球や少年野球でも適用?
コリジョンルールは、高校野球や少年野球等でも適用されているルールなのでしょうか?
実は、既に高校野球や少年野球では採用されているようです。
意外にも高校野球の方が導入が早かったみたいですね。
ちなみに、こちらが「高校野球特別規則」、「アマチュア野球内規」です。
プロ野球と違うルールもあり、もしかしたら高校野球をやっていても知らないルールがあったりするかもしれませんね。
少し前にカット打法が禁止されて、問題になったことがありましたよね。
カット打法についても、高校野球特別規則には記載されており、審判員がバントと判断する場合もあるとあります。
コリジョンルールがマートンルールと呼ばれる理由は?
コリジョンルールは、メジャーでは、ポージールールとも呼ばれていると言いましたが、日本ではマートンルールと言う人もいます。
これは、マートン選手が導入のきっかけになったからです。
マートン選手のタックルはひどかったですからね(汗)
コリジョンルールはリクエスト可能?
日本のプロ野球では、リクエスト制度が導入されており、ビデオで検証することができます。
リクエストは、本塁打かどうかの判断や全ての塁でのアウト/セーフの判定に対して使うことができますが、コリジョンの判定はリクエストの対象ではないのです。
しかし、2018年9月15日のDeNA vs 巨人の試合では、1死二、三塁で井納選手が二ゴロとなり、本塁は一度タッチアウトとされましたが、ラミレス監督のリクエストでリプレー検証された結果、コリジョンルールが適用されてセーフとなり、大城捕手が警告を受けました。
これはなぜかというと、本塁のアウト判定に関するリクエストでビデオ検証したが、映像にはコリジョンが映っていたということで、判定が覆る珍しいケースでした。
コリジョンの判定はリクエストの対象ではないのに、覆ることがあるんですね。
こういうことがあると、コリジョン判定してもらうために、とりあえずリクエストするケースもありそうですね(汗)
コリジョンルールが見直しや廃止の声がある理由は?
コリジョンルールには、見直しや廃止を望む声があるようです。
曖昧なルールで、野球の醍醐味が失われるという理由というのが多いですね。
個人的には、完全撤廃は反対ですね。
やはり、危険防止にルールは必要です。
ただ、現在のルールからは今後も細かい修正がされることはあるかもしれませんね。
ルールが改正された場合でも、プレーに関わっている選手やファンの大半が納得する形になればいいなと思います。
まとめ
- コリジョンルールは、衝突防止のための野球規則で、衝突ルールとも言う。
- 得点しようとしている走者が、走路をブロックしていない捕手または野手に接触しようとして、または避けられたにも拘わらず最初から接触をもくろんで、走路をはずれることを禁じている。
- ボールを保持していない捕手が、得点しようとしている走者の走路をブロックする行為を禁じている。
- 走者は2度目の警告で退場、守備側は3度目の警告で退場となる。
- コリジョンルールは、高校野球や少年野球でも適用されている。
- コリジョンルールが日本のプロ野球で導入されるきっかけは、マートン選手だったことから、マートンルールと呼ばれている。
- コリジョンの判定はリクエストの対象ではないが、稀にコリジョンが映っていたとし、判定が覆るケースもある。
- コリジョンルールは、見直しや廃止の声も多いが、危険防止にはルールが必要。
いかがでしたか?
ルールによって、いい試合に水が差されるようなこともありますよね。
コリジョンルールもその一つかもしれませんが、先程も言いましたが危険防止にルールは必要です。
今後も模索していい方向にルールが改正していくのではないでしょうか?